僕はこの力をプロデュース力と呼んでいるけれど、人によって呼び名が違うかもしれない。僕のようにあまり大きくない企業中小企業で働いている人間からすれば、半ば当然のことではあるが、自分の権限で仕事ができるのはせいぜい社長位で、役職が上がるにつれてある程度の決裁権を持てるけれど、全てを決めることができない。
僕が新人に求める事はこのプロデュース力を高めることだ。僕は人事をしているので、採用について採用を例に出して説明していこうと思う。
面接が1時面接と二次面接があり、二次面接で最終面接となるとする。その最終面接の担当は社長が行う。1時選考は新人の人事担当が担当したとしよう。
プロデュース力がある人間であれば、その面接もした人がとても良い人材であると仮定すると、何とか面接でクロージングする必要が出てくる。どういうところが良かったのか、どこに可能性を感じたのか、服装は?受け答えの質は?持っている資格やスキル人物をクロージングするにはどのようなポイントが必要であるかと言う所まで伝えることができることこれがプロデュース力だ。
プロデュース力と反することが丸投げ
仕事を丸投げで行っている人間も僕の会社にはいる。それこそ社歴が浅い時からずっと仕事のやり方が変わらない人間もいる。そういう人は大抵の場合このプロデュース力がない。今日から少しでも外れるものは後はお任せとばかりに丸投げする。だから本人も自分の担当外の仕事に関しては考えることができないし、いつまでたっても外部の力に100%頼っているから本人の成長もない。要は当事者意識が欠けていると言えるだろう。そうは言ってもわからないことを全てプロデュースするのは不可能ではある。そのために少しずつ自分が行うとしたらと言う視点で業務を見ながら、プロデュースできる幅をだんだんに広げて最終的にはその業務を任せてもらえるように成長すれば良い。
プロデュース力を見れば業務の理解度が見えてくる
そもそも人の力を借りてプロデュースすると言う事は、業務の全体像から細かい趣味レーションができないとできない芸当なのだ。より細かいところに気がつきながら円滑に物事を進めるだけのプロデュース力を持つ人間はどの業界でも重宝されると思うし、経験を重ねることで手段が増えさらにオーソドックスな対応以外のイレギュラー対応にも対応できることになると思う。いっぱい頭の中でシュミレーションを行いながらいくつものプランビーを出し様々な状況を想定しながら問題を解決したりしながら結果を出していくことができ。できるだろう。1これは訓練でやるから一朝一夕にうまくいく事はないと思う。特に新人の場合は尚更。でもこれをできるように意識するかしないかで同じ業務を行っていても成長の速度は1年間位でだいぶ変わると思う。ぜひこのプロデュース力を身に付けて欲しい。