御社に入社したら内定を待ってもらえますか
こんな筆問がいただくことがある。何を質問しようと自由なわけだが、特にこの質問は就職活動後半で受けることが多い。就職活動が後半になってくると具体的な時期としては6月に入った人他の企業からも内定をもらっていると言うことがあり、その承諾期限から来るのだと思うがそもそもいつまでに内定がもらえるかと言う質問をすることになるのだろう。学生としては切実かもしれないが、前置きなくこの質問をしてしまうと印象を悪くなるので注意しよう。
印象が悪くなる理由
相手のことを考えていないのが1番の理由だ。もしこの質問をしたいのであれば、今複数社から内定をもらっており、本社も含めて考えたいと思っている。承諾期限まであと3週間しかないのだが、それまでに御社の内定が出るかを聞きたい。もちろんそこに強制するわけではなく内定をもらえるかどうかわかっているが、どうしても御社を検討したいので、それまでにもらえるか聞きたい。
このように聞いておくのが良いだろう。
面接の時に聞く質問の多くが1行で終わるのが、面接官をしている僕からするとかなり謎だ。面接での質問は簡単にすれば良いわけではなく、自分がどうしてそのような質問をするのかの前置きは内容によっては必要だ。なぜそれが知りたいのかということがわかれば、相手も答えやすいし、聞いてしまったときに多少失礼な質問だったとしてもフォローは入る。お客様気分の学生ほど、自分が知りたいことをただ聞いてそれを知ってどうするんだと言うことが見えない質問をする学生は多い。そういう質問をする学生は他にも悪いところがあって多くの場合面接は不合格になるわけだが、1番の原因はなぜその質問をするのかということが明らかになっていないことそして、答える相手の気持ちになっていないことである。
つまり会話ができていないのだ。逆質問は定番になっているため、どんな筆問をすれば自分がよく映るかと言う観点から考えがちではあるが、その切り口から考えている限り面接で良い評価をもらえないだろう。面接とは会話であり逆質問もあくまで会話の中で発生するものだ。答える相手の気持ちに立って質問ができない学生を積極的に採用する事は無い。少なくとも大量採用を行っている会社であればいけるかもしれないが、採用人数が比較的少なかったり人気の企業だったりすると間違いなく終わるだろう。