一次面接と二次面接で同じ逆質問をする学生は内定が少ない
新卒の就職では、面接の回数が2回~3回が1番多いと思う。 中途採用ではたまに見かける「1回面接」は新卒ではほとんど見かけない。何度も同じ企業の別担当者と面接をするのだから、それ用の対策も考えておかなければならないのだが、結果が出ない学生の中には、ここの対策を怠っていることが原因であることも考えられる。

同じ質問をするのはNG

面接の最後に何か質問ありますかと聞かれることを逆質問と言う。 面接が複数回設定されている場合、逆質問の内容を変えた方が良いのか悩んだ経験はないだろうか。 結論を先に申し上げておくと変えるべきだ。しかも、全く別のことを聞くのではなく、より深い内容の質問をする必要がある。

同じ質問をしている学生は自分の評価を下げていることを知らない

してはいけない質問の項目でも書いたか、以下のような、どの業界・業種・職種でも使い回しできる質問を、逆質問時に使いまわすことはお勧めしない。 この使い回しをしている学生の多くが、自分の評価を下げていることを知らないのだ。
使いまわし質問の代表例
入社までにどんな勉強したらいいか 御社で活躍している社員の特徴を教えほしい 御社の社風はどうか

価値を下げているとは?

面接の担当者は逆質問でどんな質問をしたのかチェックしている場合がほとんど。 同じ質問を使いまわしていれば必ずわかってしまうし、笑顔で回答しながら「既に回答済み」「意味のない質問」ととられてしまう。 以前回答した質問を深掘りするわけでもなくそのまま使いまわす行為は、社会人としておかしい行為だ。

人によって答えが違うんじゃないか?

同じ質問を使いまわしている学生の中にはこう反論する方もいると思う。 たしかに、「どんな社員が活躍しているんですか?」とか「どうやったら成長できますか?」のような質問は、人によってさまざまな答えがある。 今後の参考にしたいのであれば様々な見解を社会人の先輩に聞くことは悪くないと思うが、質問がそれだけでは浅い印象を与え評価は確実に下げるのでやめておこう。

それでも聞きたい

それでも様々な人の見解が聞きたいという場合は、聞き方を工夫しよう。
1時面接の〇〇さんにも同じ質問をさせていただいたのですが、△△さんのご見解も伺いたいと思っています。
〇〇さんにもお答えいただいたのですが、新たに■■な点に疑問がでてきまして、△△さんの見解も伺いながら理解を深めていきたいとかんがえています。
など、聞いている内容は同じでも1時面接の答えを踏まえた形で質問すると良い。個人的には最低限のマナーであると思う。

業界研究をやっていない証拠

質問を使い増している学生の評価が低い理由はまだある。 業界研究もしくは企業研究を行っていないことの証拠でもあると解釈されるのだ。 実際に企業研究を行っているかどうかはに関わらず、業界の事もしくは仕事のこと調べていない学生の質問は、どうしても抽象的になる。その企業でしかできないこともサービスの内容だったり、業界の標準だったりというところが全くわからないので、それでもできる質問と言えば働き方や給与休みなどの条件面か、社会人になった後の成長戦略についてのアドバイスを求めるしか方法がない。 使い回しの利く質問をしている学生の中にはこの状況の方もいると思う。このような方は業界研究の行い方をきちんと学んで欲しい。

面接官から指摘を受けた

選考中に「それ前回の面接でも聞いたよね」と言ってくれ面接官はあまり多くないと思う。選考なのだから、わざわざ減点対象となっていることを伝える必要はなく、厳しい言葉を投げかける必要はないからだ。 ただ、個人的にはそういう面接官は信用できると思う。指摘を受けてもそこで面接が終わるわけではないし、貴重なアドバイスの聞き方では次の面接のチャンスをもらえるかもしれない。次の面接で指摘を受けた部分を直すことができれば、長い目で見たとき大きな成長を遂げているだろう。
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