就職活動を続けていると選考が進むごとに志望度が高くなる企業も出てきます。
始めはなんとなく参加した会社説明会であっても、その企業について調べ、筆記試験や面接で評価されることであなたの中でもどんどんと評価が上がっていき・・・そんな会社から「選考不合格」の通知が来てしまったら、どのように対応するのがよいのでしょうか?
最終面接不合格の時
志望度が高い企業の最終面接までこぎつけたのに、結果それが不合格となってしまうと精神的なストレスも大きくなると思います。
人事担当としてもその状況は理解できますが「もう不合格の企業だから」ということで何を送ってもいいわけではありません。
実際相手を煽るような文言をつけて返信してくる学生さんもいます。
僕のいる会社では、一年間で200人ぐらいの学生さんと会い、その中で内定を出す学生さんは15人ぐらいですが、その15名に入れなかった学生さんへ最終選考で不合格になった旨をメールすると、毎年1名~2名ひどい返信をしてくる学生さんがいます。
会社としては「変な学生を採用しなくて良かった」と思うだけなので、どんな返信をしても何かが変わることはありませんが、会社説明会~二次面接や三次面接までお世話になった会社に対してぞんざいな態度をとることは、厳しい言い方をすれば、人間のレベルが低すぎます
採用担当のプライドを傷つける効果はあるか?
状況によって態度をコロっと変えてしまう学生を見抜けなかった事実は多少採用担当(人事)のプライドを傷つける効果はあると思いますが、「次は同じような学生へ合格を出さないように」合格基準を修正するだけですので、効果があったとしても一時的でしょう。
また、就職活動では縁がなかった会社へ中途採用でお世話になる可能性もゼロではないわけで、わざわざ敵を作る行為をする必要はないと思います。
リスペクトが足りない学生の末路
相手へのリスペクトや感謝が足りない学生は、自分の評価が悪かったことにへそを曲げてしまい、反抗的な態度を取ったり行動に出る傾向にあります。
IT業界で就職したとしても、数多くの企業が存在する中、就職活動でお世話になった企業とその後も繋がりがあることは珍しいと思いますが、同じ業界内の思わぬところでつながっていたりもします。
「就職活動で縁がなかったのだからどうせ今後会うことはない」と思っている学生は、出会いやご縁を大切にできない学生だとおもいます。
表面的になんとか優秀そうな学生のポーズをとっていたとしても、就職した会社で業務を行えば、どんな仕事であれすぐにメッキが剥がれてしまうでしょう。
仕事で行き詰まることなどこれからいくらでもあり、そのたびに相手に当たり散らしてしまっては、仕事を教えてもらうこともできません。相手や状況によって態度を変える器用さを持っていたとしても、その考えは早い段階で白日の下にさらされます。
志望度の高い会社の最終面接が不合格になってしまった時のストレスは相当なものだと思いますし、素直に悔しい気持ちはわかりますが、そのエネルギーは次の会社を受けるときに活かし、結果はどうあれお世話になった会社に対してきちんとお礼を言えるくらいの礼儀は、今からトレーニングしておいても損は無いのではないかと思います。