僕の会社は事務系の部署が総務部と人事部が存在する。

この前まで総務部オンリーだったが、規模が大きくなるにつれて、人事業務だけが独立した格好だ。

それまでは人事経理ホーム広報みたいなものを全て一括して引き受けるのが総務部である。

総務と言うのはその他の業務と言う印も含まれるのでこれ自体に問題があるわけではないが、様々な分野に精通していなければならず、でもいいから知識がないと仕事にならないと言うのも事実だ。

ITエンジニアから相談に乗っていると、会社内でのジョブローテーションみたいなものはないかと相談をされることがある。エンジニアが辛くなったもしくは飽きたから、事務部の仕事をしたいというのが多くの主張だ。特にITエンジニアになって3年未満の社員たちは、シフト制や夜勤があるプロジェクトで働いている場合も多く、日勤帯は魅力的に映るのかもしれない。

先日もいや僕は総務部に行きたいんですよと言う社員と話をしたので認識の甘さとともに総務部になるためには何をしたらいいかと言うことも書いておこうと思う。

採用業務

会社によっては人事と呼ばれているかもしれないが、本来人事部で行うのは、大きく分けると、社内人事、新卒・中途採用、労務関係(健康保険や厚生年金、雇用保険の手続き)になる。就業規則の改定や36協定の届出、その他社内規定の制定や社員の評価も行う。
研修を行うこともある。

この中でエンジニアから見ると採用業務がわかりやすく目立つ。エンジニア経験を活かして採用活動をしたい。というものだ。
エンジニアの経験が採用に行けない事は無いけれど、社会人経験が3年未満の社員が1見込める力があるかと言うところは疑問だ。しかも、困ったことに人見極める力と言うのは数値化できないもしくはしにくいと言うことだ。10年経ったから採用ができるわけでも、若年層だからできないわけでもない。

もちろん基本はあるが、採用した人物が社内でどのような活躍をしているか、アンテナを高く情報収集し、面接時見極めが正しかったのかを確認、自分のノウハウをアップでーとしていく。そうなると採用業務を始めてからモノになるまでに数年かかるということもんこるだろう。

面接の人数問題

僕がいる企業のように規模が小さい会社ではとくにそうだが、そもそも面接する人が集まらない。採用人数が少ない=仕事が楽だとみなされてしまうかもしれないが、世の中の中小企業の採用責任者は、まず何人面接するかというところからクリアしていかなければならない。個人的にはとても営業色が強く、スタンスとしてはうちに入ってくださいなや近い。採用とは水物なのにそこに責任を負うのは僕ならごめん被りたい 笑

それにたとえ面接の数を増やせたとしても、実際入社してくるかどうかなどわからない。内定を出してもきてくれないこともよくあるし、入社日直前になってやっぱりやめたとかいう人もいる。新卒では考えられないかもしれないが、中途採用では人間としてどうなの?という人もいるのだ。そのような人を見抜けなかった自分にも非があるし、担当者が別だったらその社員は入社したのかもしれない。

何にしてもあれもこれもしなければならないバックオフィス業務は決して楽ではない。エンジニアの方が世の中に技術として認められているし、給料の幅も上がる。僕は男性では珍しいかもしれないがずっと事務職なので気にしていないが、思ったより大変でしかも給料が上がらないという沼にハマっていくことも目に見えている。そういう意味では若年層がエンジニアから事務職になるのはまったくもってお勧めできない。

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